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2024.01.26
60代シニア層の仕事探しでの重要事項・希望する労働条件

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60代シニア層の仕事探しでの重要事項・希望する労働条件

60代シニア層の仕事探しで

深刻な採用難が続く中、60代のシニア層の活用が大きなテーマとなっています。そこで本日は、公益財団法人産業雇用安定センターが実施した「60代シニア層の就業ニーズに関するアンケート調査」の結果から、その仕事観について見ていくこととします。なお、この調査は、現在求職活動中の60代男女を対象に実施されたもので、回答数は1,000件となっています。

 そのポイントは以下のようになっています。
60代シニア層が仕事探しで重視するのは、「仕事内容・職場の働きやすさ」(40.1%)、「就業場所や通勤時間」(34.9%)などが多く、「給料」(25.1%)、「体力・体調に合っている」(22.7%)はやや少ない。なお、65歳~69歳では、「就労日数・就業時間」が38.4%でもっとも多くなっている。
希望する就労日数は、男性60~64歳の約半数が「週5日」以上を希望する一方、女性と男性65~69歳では7割から8割超が「週4日」以下を希望している。
就労時間は、男性60~64歳の7割が「一日6~8時間」を希望する一方、女性と男性65~69歳では5割超から7割が「一日4~5時間」を希望しており、就労日数と同様、男性60~64歳との間に傾向の違いが見られる。
38の職種に対する希望度では、「行政・公的機関での事務補助(年単位雇用)」など 事務系の職種の希望度が高く、中でも、「事務補助・雑務」、「学校校務支援」など補助的な業務の希望度が高い。
人手不足分野である運輸、警備、介護福祉の仕事はシニア層でも希望者は少ないが、「他に仕事がなければ希望したい」とする者は一定数見られる。

 少子化による採用競争の激化の中、若手労働者の確保は極めて難しい状況となっています。当面の間は、シニアの雇用で人員を確保しながら、人手に頼らない業務の在り方を確立することも重要なテーマとなっていくでしょう。

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